ブー輔がようやく考え始めた 

ブー輔からメールが来た
「もう,電話にも出てもらえないのですか」
ただ一行だけ。


少し腹が立った。
まるで何度も電話をしているような文章だ。

私はそんなに留守がちではないし,
夜はかなり規則正しく帰宅する,それも普通の時間に。

携帯だって持っている。
そこにかかってきたことは,今だかつて一度も無い。

本気で連絡をとろうと思えば,どうやったって取れるはずだ。


だから私からブー輔の携帯に電話をした,
それも昼休みごろを見計らって。

でも, 「今忙しいから」 と言って切られた。


,,,,,

まあね,私だって社会人の端くれですから,そういう状況を理解することはできるよ,
でもねーー・・・

電話に向ってしばらく考えて,
やっぱりムカついたのでもう一度かけ,
「誠意が足らないんじゃないの!? 連絡しようと本気で思っているわけ!?
最後なんだからもう少し考えて誠意を示しなさいよ!!!」
などど怒鳴り,またも無駄なことをやってしまった。

「日曜日に電話をかけるから,その時にゆっくり話をしよう」
と,ブー輔が言った。



日曜日,ブー輔から本当に電話がかかってきた。

それ以来,私は体調とココロを崩した。

グッタリ。

これも,試練だ。
山を越える試練だ。

それにしても眼と頭が痛い。

泣き過ぎると目の奥の筋肉が腫れるように痛くなり,そして頭痛が止まらなくなるということを,
久しぶりに思い出した。  ああ,眼が痛い  頭が痛い




ブー輔は電話で,
「急ぐの?」と,聞いてきた。

だから私は 「うん」 と言った。

ブー輔は 「分かった」 と言った。




ブー輔は, 
「封筒にはアレだけしか入ってなかったから,なんだか気になったんだ」 と,言う。

何が気になったのかだろうと,聞き出してみるものの,
それが何かを言わないブー輔。

進まない話を無理やり進めていくうちに,
「君が再婚するために急ぐのか」 と。




再婚かあ,
そんなにイイ話が転がっているならば,私はこんなに苦しまなくてすんだのだろう。

再婚があるのか無いのかを,ブー輔に伝えるべきかどうか迷った末に,
それは無いということは伝えた。

ブー輔は,じゃあ急がないのね,と言う。

そうか,ブー輔は,「離婚」を先送りにしたいのだろう。

そうはさせてなるものか,
「早く送って下さい」




ブー輔は,案の定,ここに来て初めて,現実に直面したようだ。

『どうしたらいいか,考えよう』

そう言ったのだ。




ブー輔,やっと考える気になったんだね。

それにしても 『どうしたらいいか,,,』 って,今さら何をって感じだけど,

私はうれしいよ。

わずかであったとしても,
離婚したくない,そういう気持ちがあるんだという事が,伝わってきたよ。





離婚届を目の前にして,ちょっとたじろいでいるブー輔を想像した。

笑える。

めんどくさいな・・・・ そういう顔でそれを横目に見ていることだろう。

役所の手続きが思った以上に面倒くさいが為の,先延ばしかもしれない。




それでも私のココロは揺れたよ。

だって,あなたが始めて私に働きかけてきたから。

はじめて私のことを考えて,私に話しかけてきたから。

一瞬,また一緒に楽しく暮らすことを想像してしまったよ。

あなたが私のもとに,追いかけて来てくれるんじゃないかって。

でも本当は,あなたと一緒に暮らすことなどうんざりなのに。

あなたという存在は,私を苦しめるだけの存在なのよ。

あなたのことを思い出さないように暮らしているわ。

あなたのことを思い出すと,ただただ辛いだけなのよ。

だから,もう私の世界から出て行ってください。





そう私のココロは決まっているのに,
ブー輔の電話以来,私のココロは病みはじめている。





泣き過ぎると,顔がゆがむ気がする。






この記事へのコメント

haruka
2008年03月15日 14:24
何が泣けてくる理由だろうね。そこを考えてみよう。ご主人との結婚生活は決して長くはなかった。その中で、辛い思いをすることの方が圧倒的に多かった。だけど、たまには楽しいこともあったし、幸せだと感じる瞬間もあった。
悩みに悩んだ末、これ以上いっしょにいても辛いばかりで時間をかけて努力したとしても、到底わかりあえるとは思えなかったからあなたは彼の元を去った。それを真剣に引き止めようともしなかったご主人だし、離婚も受け入れるつもりだったはずのご主人。
別々に暮らしてみて、あなたは新しい環境に身を置き仕事も始め、なんとか心を正常域に持ち上げようと頑張ってきた。ご主人はきっと何事もなかったかのように今までと同じ家で、同じ仕事をして暮らしてきたのよね。そこに特段の不自由もなかったし、少々の寂しさはあっても国際電話をかけるほどでもなかったのよね。
ところが離婚届を前にして、相手の本気度合いに初めて気がついた!
そんなところじゃないでしょうか。
harukaつづき
2008年03月15日 14:25
A子さんが泣いて泣いて顔が崩れる(おっと、崩れるとは書いてないか^^)ほどまで泣いていることを彼は知らないよね。電話って、タイミングも難しいし相手の顔も見えないし様子がわからないのよね。本当は、あっちにいるときに正面から向き合ってしっかりと話し合うべきことをしてこなかったんだものね。ご主人がそこまで気がついていなかったのだと思うけど。向き合おうとすれば、するりと逃げていたんだし、ご主人の勝手であり自業自得なところもあるわけですよね。
ただね。第三者の私から見れば、あまりに話し合いもないままに結論を出してしまったかな~という懸念はずっと持っていました。
それがあなたの涙のワケだと思います。ご主人は、あなたに再婚して欲しくないと思ったのでしょうね。焦ったのでしょう。こんな切羽詰った状況にならないと、何も本気にしてこなかったご主人。ずるいよね。今さら何言ってんの!ですよね。
だけど、心が少しでも動くなら、1度会って話してもいいのかな。それからでも遅くないのかなって思う私です。
haruka長くてごめん
2008年03月15日 14:25
今、A子さんがすてきな男性にときめくような状況にあるなら、さっさと離婚しちゃえって勧めるけど、そういう出会いはまだなさそうだしね。土に向かってコネコネするのは、あと20年くらい先でいいような気がしますよ。(笑)彼のために泣けるっていうのは、A子さんの心に彼への気持ちがまだ残っているからですよね。早くキッチリさせたい気持ちもあるかもしれないけど、離婚届を送った気持ちの中に何%かは、これをきっかけにご主人と向き合って話したいという気持ちが含まれていたでしょ?
ご主人の言葉の裏読みをせず、素直に聞いてみてはいかが?
A子
2008年03月17日 20:32
harukaさん こんばんは。
顔,見られてました?!崩れましたわよ~~もうねえ,泣きはらすと顔って崩れるんですねえ,やんなっちゃいます。
彼は私の本気度合いに,しり込みしたのかどうかさえ疑問です。ただ,面倒くさいから,離婚という役所手続きというものにしり込みしているような気配がしています。
私が泣ける理由は,自分でもいまひとつ分かりません。
まだ彼の事が好きなのか,やり残した事があるために後悔の念で泣けるのか,
それとも,ただただ彼の不誠実が悔しくて泣けるのか。分かりません。いえ,これら全部なのかもしれません。話し合いがしたいと思っていました,今でも思います。ですが,それも叶いそうもありません。彼は「今は仕事があるから日本になんていけない」と言います。これが私達最後の時間だと分かってか,わからずか,どういうつもりかは分かりませんが,とにかく私に会いに来ることはできないらしいです。その気もないらしいです。
A子 あらら,長くなっちゃった
2008年03月17日 20:32
彼の気持ちを裏読みせず,と言う言葉を胸に,私は彼に言葉を投げかけましたが,どうも,まったく彼には届きません。昨日,電話で話をしました。
私がいけないのか,彼がいけないのか,私達には共通の感情や言語や価値観がないのか,どうしても,どうしても,話がかみ合いません。
日本に帰ると仕事がなくなるからなあ,と,私とは一緒に暮らせない理由を述べます。じゃあ,私のことは諦めるのね?と問うと,仕事がないからなあ,と言います。仕事を探すとかそういう努力はしてみないの?と言うと,実際ないだろ,と,探す気もそのポーズを示すこともしません。しょうがない,と。私は悲しい気持ちになるだけでした。彼は,面倒くさそうに電話を切りました。
正直,抹殺してしまいたいほどの憎しみを抱きます。
この感情,彼を好きだからこうなるのだろうか?もう,まったくもってよく分からなくて,困ります。
こんな,乱れた感じで,すみません。平和な気持ちで離婚したいです。
A子 ふたたび
2008年03月18日 14:07
harukaさん こんにちは。
ふっと,気づいたのですが,harukaさんはものすごく私の言いたい事を分かって下さっています。
自分のこのつたない文章を,よくぞ解析してくださった。ありがとうございます。harukaさんのコメントを読んで自分の気持ちの整理ができます。
そんな事を,部屋の掃除をしながら思ったのでした。

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